7月21日~22日白馬大雪渓~白馬岳山行の2日目、4時30分ごろ起床して、カメラを持って外へ出る。

外はガスで真っ白。

山頂へ向かう方も少なからずいるが、自分は、山荘から少し上がったところで日の出を待つ。

残念ながら、うっすらと朝焼けが見える程度。

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山頂はガスの中

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続いて、山荘へ降りて、テラスから、杓子岳・白馬鑓ケ岳方面を眺める

優雅な雲の流れが、杓子岳を覆う

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こちらは立山~剣岳方面

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早朝の幻想的な景色を楽しんだ後、山荘に戻り、朝食。

朝食後、またカメラを持って、山荘を出る。
朝食の間に、雲はかなり下がっていた。

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立山~剣岳0540_1023

白馬鑓ケ岳の裾野先に、穂高連峰~槍ケ岳も見える0541_1024

唐松岳方面へ向かう方、杓子岳・白馬鑓ケ岳方面へ向かう方、白馬大雪渓へ向かう方、それぞれが出発して中、
しばらく、のんびりと、早朝の山岳風景を眺めて過ごす。

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その後、山荘内に戻って、出発準備。部屋にまだ残っている方は少数となっていた。

6時20分白馬山荘出発。

前日に、白馬岳山頂は登っているので、2日目のこの日は、杓子岳・白馬鑓ケ岳方面へ向かう。

少し降りた先から、振り返って、白馬山荘と白馬岳山頂を眺める
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そして、これから向かう、杓子岳と白馬鑓ケ岳方面を眺める0630_1039

立山(中央奥)~剣岳(右奥)方面0630_1040

杓子岳直下は、ザレ場の急登となっていた(ここが下りなら、かなり嫌なコース)。それがけっこう長く続く。
ここをなんとか上がって、白馬山荘を出発して1時間弱、7時15分に杓子岳山頂到着。

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到着前に数名のパーティーが出発したので、山頂には自分ひとり。

杓子岳山頂から、縦走路を行くパーティを見下ろす0720_1050

こちらはガスがかかった白馬岳山頂0720_1052

ガスは濃くなったり薄まったり、繰り返すが、杓子岳山頂から眺めている間に、白馬岳山頂のガスが完全にとれることはなかった0721_1056

ここまでで、想定していた以上のアップダウンがあり、まだ歩いて1時間ほどというのにけっこう足が重く感じられた。
そのため、ここで引き返して、大雪渓を下ってしまおうかとも、頭をよぎる。
ただ、杓子岳山頂から白馬鑓ケ岳へ向かう道が、なだらかだったので、とりあえず行けるところまで行ってみようと白馬鑓ケ岳方面への登山道を進むことに。
しばらくは下ってその後なだらかな道が続き、進んでいくと、やはり次のピークに立ちたくなり、そのまま白馬鑓ヶ岳山頂を目指すことに。

杓子岳山頂から下った後の、白馬鑓ケ岳へ向かう登り返しを上がると、あとは比較的なだらかな稜線歩きとなり、杓子岳山頂までで感じた疲労感も消えていた。

杓子岳山頂から1時間弱、8時15分に白馬鑓ヶ岳山頂に到着

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山頂には、数名のパーティ一(おそらく杓子岳山頂で見かけたのと同じパーティでこの方たちは、この後、鑓温泉or唐松岳方面へ向かっていった)と、自分と同じ単独行の方の三組のみ

しばらく、白馬鑓ヶ岳山頂からの眺めを楽しむ

穂高~槍ヶ岳方面0815_1062

唐松岳方面(たぶん。。。)0815_1063

杓子岳~白馬岳方面0816_1065

このとき、白馬鑓ヶ岳山頂はけっこう風が強く、体温を奪われそうな感じだったので、岩陰に隠れて、しばらく休憩&栄養補給。

数分間の滞在後、引き返す。

所要時間も大体読めるので、帰りは、のんびりと、周囲の花を眺め、足を止めて写真を撮りながら、もどっていく。

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白馬鑓ケ岳の東へのびるギザギザの稜線0842_1105

白馬鑓ケ岳~杓子岳の西側斜面の雪田が、棚田のように美しい
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帰りは、杓子岳山頂は経由せず、山頂西側の巻き道を進む
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杓子岳へ至る縦走路を振り返る

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少し前にすれ違い挨拶を交わした、二人組みのパーティーが、杓子岳へ進んでいく

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東側、眼下に、大雪渓(中央)と小雪渓(手前)

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ほぼ途切れなく長い列となって、大雪渓を登っている姿が見える

西側斜面にはお花畑が広がる

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少し進んでまた振り返り、杓子岳(左奥)~白馬鑓ケ岳(右奥)を眺める
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このあと、3人組のパーティーに追いつくと、近くにライチョウがいると教えてくれた。

ライチョウの母鳥の周りにヒナが数羽。
前日、白馬山荘のときよりもずっと近くからライチョウのヒナを見ることができた

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5分ほど、ライチョウ親子を眺めた後、また大雪渓へ向かい歩き出す。

白馬岳頂上宿舎近くのテント場付近は、けっこう密度の高いお花畑が広がっていた。

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10時20分白馬岳頂上宿舎に到着し、小休憩。
トイレ休憩、水分&栄養補給、ゲイター装着などの下山準備。

飲み物も少なくなってきていたので、ポカリスエットを買おうと売店に行ったら、アクエリアスしかない。
アクエリアスには人工甘味料が含まれているので、あまり飲みたくはないが、他に選択肢がないので、1本だけ購入。
(去年まで山荘売店でアクエリアスを見かけたことはなかったが、今年行った八ヶ岳や剣岳の山荘でもアクエリアスがおかれていて、とまどい気味。。。これらの山荘では以前からそうなのか、それともアクエリアスが攻勢をかけているのか。。。いずれにせよ今後は、「ポカリ粉末+現地調達の水」ということも検討したいところ)

10分ほどの休憩&準備後、大雪渓へ向け下降開始。

行きでは小雪渓でアイゼン装着をしたが、そのときに様子はつかめたので、下山時は、小雪渓ではアイゼン不要と判断。
登りの方が渡り終えるのを待っていると、なんと、手前でカメラを取り出し写真撮影。。。 何と無神経な。。。
「そりゃあかんで」と、ぼやきながら、その方が渡り終えたところで、すれ違いにだけ注意して小雪渓を横断。

その後も、ノーストップで下っていく。

すれ違う登りの方は、大雪渓を登り切っても、まだその後雪のない登りが続くことに疲労感をにじませていたり、
大雪渓途中でも、相当、足が重たくなっていたりと、その先山荘まで無事たどり着けるのか不安を感じる方も散見された。

人気の登山ルートだけに、初心者・初級者の割合が高いのだろうか。。。

自分が降りるころには、登山者の列はとぎれとぎれとなっていたが、すれ違い時は、踏み跡から横にずれて、下降していく。
昼前後で気温はいくらか上がっても、雪質はけっこう硬く、アイゼンをきかせて、ズンズン下る。

半分以上降りてきたところで、ザックを下ろし、カメラを取り出し、振り返って撮る。

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12時45分、大雪渓の末端まで降りてきて、アイゼンをはずし、降りてきた大雪渓を眺める。1246_1241

12時55分白馬尻に到着。小休憩。

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13時白馬尻を出発、猿倉へ向かう。

林道から、猿倉荘へ入る道への分岐点手前で、雨がポツポツしはじめた。
このとき登山開始していたパーティーは立ち止まり、レインコートを装着していたが、自分は、あとは樹林帯を行くと猿倉荘へ着くので、そのまま急ぎ足で猿倉荘へ向かう。

13時50分、本格的な雨降りになる前に、猿倉荘へ到着。白馬岳頂上宿舎からは約3時間20分で降りてきた。
その後ザッと一雨くるのかなと思っていたが、結局、このときは雨は本降りにはならずに上がった。

猿倉荘ではカツカレーを注文。今からカツを揚げるので少し時間がかかるとのことで、ゲイターを脱いだり、下山届けを出したりしながら、のんびりと待ち、揚げたてのカツカレーを美味しくいただく。

その後、猿倉のトイレ(有料100円)で、Tシャツを着替えるなどの帰り支度をして、駐車場にもどる。

行きは北陸道経由だったが、帰りは、中央道経由で、19時40分帰宅。
安曇野インターに入るまでがやや長く感じられたが、スムースに京都まで帰ってくることができた。

初日朝、雨予報を見て、常念岳へ切り替えようとも思ったが、予定通り白馬岳へ行く決断をしてよかった。
ガスがちではあったが、大雪渓でも、白馬岳山頂部でも、時折晴れ間がでて、景色を楽しむこともできた。
また初日白馬山荘や2日目杓子岳~白馬岳縦走路でも、ライチョウとそのヒナを見かけることができた。
そして、人生初、ブロッケン現象に出くわすという貴重な体験もできた。

山の天気は予報をしっかりチェックすることも大事だが、予報の精度はどのくらいのものなのかなどなど、最終的にはその場その場で状況判断をして決断しなければならない。
今回はたまたま予報はよい方向に外れたが、悪い方向に外れることもあるし、自分の判断が間違うこともある。
これまでの山行では、ほぼ天候に恵まれてきたが、悪くなったときへの備えと経験地も上げていかなくてはならない。

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