8月27日(日)~8月28日(月)、南岳小屋から大キレットへ、2日目北穂高と下山編
午前8時50分、南岳小屋を出発して2時間40分、いよいよ大キレットを越えて、北穂高小屋へ到着。
南岳~槍ヶ岳をズーム(次は、北穂から槍ヶ岳まで歩いてみたい!)
この時間帯、大キレット越えてきた人、涸沢から登ってきた人が混ざって、
北穂高小屋は賑わっており、コーヒーはけっこう待ちの状態。
少々待たされても、眼前に飽きることのない景色が広がっているので全然平気(^^)
で、眺めていると、音もなく、下の写真のような雲が、すーと左手から流れてきた
北穂高小屋付近はとくに突風が吹いた感じはなかったが、
この雲、素早い生き物のようスピードで動いていました。
で、その後、槍ヶ岳も大キレットも、ガスの中に包まれてしまいました
こういう雲の動きが見られるのは、3000m級の世界ならではでしょう
この光景を隣で眺めていた方との会話
隣の方:「槍ヶ岳にかかる雲いい感じですね」
自分:「はい、セクシーです」
と、ホントそのとき感じたままの言葉を口にして、軽い笑いを取りました(^^)
その後、届いたコーヒーをおいしくいただく。
山頂というロケーションを差し引いても、ここのコーヒーは普通に美味しい。
コーヒーを飲み終え、9時50分、北穂高小屋を出て、北穂高山頂へ。
北穂高小屋には、ちょうど1時間ほどのんびりと滞在。
去年は、登りは鎖使わず、下りは鎖利用でしたが、
今回は上から見下ろしたときに降りて行くべきラインが見え、大丈夫と判断したので、下りでも鎖に頼らず順調に降下。
涸沢カールが近づいてくると、赤い実が秋を感じさせてくれました。
この辺りの水場で、手ですくって口にした水がおいしかった!
11時20分、涸沢小屋到着。
北穂高を出て1時間30分、この日は膝に不安がなく、いいテンポで降りてこれました。
奥穂高の稜線はガスの中。
涸沢小屋で昼食。カレーをいただく。
カレーもですが、水がうまい。
南岳小屋や北穂高小屋と違って、涸沢は水が豊富!
食後少しテラスでくつろぐ。
単独行の方から話しかけられ、
「今日は涸沢止まりですか」
「いえ、上高地まで降ります」
と会話。
その後その方、お一人で奥穂高方面に向かわれたので、
もしかしたら同行者を募っていたのかも。。。
うーん、そうだとして、自分も奥穂高に向かう予定だったとすれば、どうしたものか?
相手のペースがわからないので、安易に同行しますよとは、ならないかな。
せいぜい、「とりあえず先行しますので、付いてこれるようなら付いてきてください」と答えるに留め、
相手のペースをいくらか気を使いながら、進んでいくという感じが現実的なところか。。。
涸沢小屋にてトイレを済ませ(有料100円)、11時50分、上高地へ向け出発。
いつも宿泊で利用させてもらっている涸沢ヒュッテだが、今回は寄らず。
本谷~涸沢間の崩落地。今年はよく整備され、すれ違いできるくらいに幅が広げられていました
今回は膝の調子がよいので、下りでは、自然に足が動く程度の小走りで降りていきました。
これまではこの区間、ストックは推進力として活用してきましたが、
今回はストックは使わず、腕を大きく振ることで、ペースを上げました。
ストックを使うよりも、こちらの方が、無駄な力を使わず、ペースアップできていたかも。。。
15時35分上高地到着。横尾から2時間、涸沢から3時間45分といいペース。
平日だが、上高地はけっこう賑わっており、アカンダナ行きのバス停にはけっこう長い列。
1台目には乗れず、2台目に乗車して、アカンダナの駐車場へ。
いつもと同じ、平湯の露天風呂で疲れを癒したあと、
京都まで渋滞もなく、ノンストップで、無事、帰ってきました。
2日間の南岳小屋から大キレット越えを振り返ってみて、
一番きつかったのは、初日の、天狗池から横尾尾根の登りでした。
こちらやや寝不足気味に朝早く出て、長距離運転後、初日終盤の時間帯での急登となるので、体力的にきつい。
大キレット越え自体は、高低差はそれほど大きくはなく、
山小屋でしっかり寝た後の、午前中3時間の行程で、体力的には問題なし。
ある程度岩場と高度感への慣れがあれば、緊張感ある心地よい縦走路ともいえます。
昨年の槍ヶ岳~南岳、そして今回の南岳~北穂高と縦走した経験を踏まえ、
来年には、北穂高から、大キレットを越えて、まっすぐ槍ヶ岳に向かっていく縦走に挑みたい。
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- 10月槍ヶ岳~南岳山行報告(2016年10月)