9月15日(火)~16日(水)、奥穂高-西穂高縦走レポート2日目その1(ジャンダルム~間ノ岳)。
5時起床。いびきに悩まされることもなく、ぐっすり眠ることができた。
朝食前に日の出を眺める。
朝食は2番手グループで6時から。
朝食後の6時40分、穂高岳山荘を出る。
天気予報は高曇りで、夕方に雨の可能性ありとのことだった。
この時間は晴れ間も見え、予報よりも天気は良い感じ。
こちらは涸沢岳方面
奥穂山頂に上る登山道途中から、涸沢カール~常念岳方面を眺める
7時15分、ジャンダルムが眼前にその姿を現した。
すでにその頭に立つ登山者も見える。
ふりかえると槍ヶ岳へと続く稜線が見通せる
奥穂高山頂を通り過ぎ、馬の背へと進む。
通算3度目の馬の背の下降。やはり緊張する。
後方に若者が続き、今回初めてだということで、馬の背の下りの一番の難所の通過方法を軽くアドバイス。
無事、馬の背を下り終わり振り返る
一方若者はすぐにジャンダルムへと向かった。その後姿が映る。
馬の背を越えるとジャンダルムは、間近に聳え立ち、さらに迫力を増す。
続いてロバの耳へ向かう。
先ほどの若者は足がはやく、もう後ろ姿は見えなくなっていた。
穂高岳山荘を出て1時間40分。
8時20分に、ジャンダルムの頂に立つ。
3度目となる今回も、晴れで無風。
馬の背で出会った若者とはちょうど頂の手前ですれ違い挨拶を交わす。
ジャンダルムからの眺め
槍ヶ岳~奥穂高山頂
笠ヶ岳と上空の雲
ロバの耳からずるっと落石の音が聞こえた。
目をやると、ロバの耳通過の終盤の岩登りのところを下降している登山者が!
「本来のルートはそこは登りですよ」と声をかけた。
(無事復帰したようで、この方その後無事西穂まで縦走されました)
休憩後再出発。
コブ尾根の頭、畳岩尾根の頭を越え、天狗のコルへと下っていく。
9時50分、天狗のコルに到着し、小休憩。
ちょうど天狗のコル手前で先行の3名の登山者に追いつき、この方たちも天狗のコルで休憩。
その後、天狗沢を下って行かれた。
今回の奥穂-西穂縦走で追いついたのはこのパーティーだけで、
それ以外の方々は自分よりも速いペースでこの縦走路を駆け抜けていった。
天狗のコルにて休憩しながら眺める笠ヶ岳
小休憩後、垂直の岩場を登り、天狗の頭へと向かう。
岩場を登ると、天狗ノ頭(中央右)~西穂高(中央左)が見えてくる。
10時30分
天狗ノ頭から間ノ岳を眺める
先行のパーティーが間ノ岳へと登っていくのが見える
天狗ノ頭を越えるとすぐに逆層スラブ。
ここだけは手がかり足がかりが少なくなるため鎖に頼って下降。
下降して逆層スラブを見上げる。
逆層スラブからさらに右手に目をやると、吊尾根から明神岳への稜線が見える
10時55分
逆層スラブを降りたところが間天のコル。
ここからまた間ノ岳への登りとなる。
遠目には厳しそうに見える奥穂方面から間ノ岳への登りだが、
マーカーもわかりやすく、ルートは明瞭で、無事通過。
登りきると、山頂手前で草が色づいていて、岩ばかり見ていた目を休ませてくれる。
奥穂-西穂間はほぼ岩ばかりだが、ここだけは秋を感じる光景だった。
11時20分、間ノ岳山頂到着
西穂高が近づいてきた。
ふりかえると左手に槍ヶ岳。右手が降りてきた稜線。
ここまで心配していた地震の影響もほぼ感じることなく、
むしろマーカーがよく見え、一昨年よりもルートが明瞭になった印象。
前回はほぼ同じペースの若者二人が近くにいて、ゆるやかな一体感を感じていたのが、
今回はジャンダルム周辺と天狗ノコルを除くと、たまに遠くに姿が見えるだけで、
前後に登山者を感じることなく、自分の目と足だけを頼りにここまでやってきた。
以下、9月 奥穂高-西穂高縦走レポート(2日目その2)へと続きます。。。