9月24日(日)~25日(月)、涸沢-奥穂高-ジャンダルムピストン-岳沢山行報告。その2、2日目奥穂高-ジャンダルム登頂編
2日目は、奥穂高-ジャンダルムピストンで、時間的には余裕があるので、夜が明けてからの出発予定。
周りがざわつく中、のんびり5時過ぎ間で寝て、起き出してカメラを持って、外へ出る。
朝の風景を眺めた後、山荘にもどって朝食。
ハシゴがかかる岩場を登って、歩きやすい稜線まで上がったところで振り返る
涸沢岳、槍ヶ岳、北穂高が並ぶ絶景ポイント
先行者は、多からず少なからず、先のルートを確認するのにほどよい感じ
最初は思ったより、幅があり、先行者に続いて、順調に降りて行く
中ほどまで行くと、文字通りのナイフリッジとなる
そこで次の足の置き場が見つからず、あせる気持ちを静めて一呼吸
すると進行方向左下に、5cmほどの足の置き場が見つかり一安心
ゆっくりとそちらに足を下ろし、難所を無事通過
そこさえ通過すると、また手がかり足がかりに困らなくなり、馬の背を下り終えた
下り終えたところから、後続の方が降りるのを眺める
自分が足の運びに困ったところで、同じように足を止めていたが、この方もすぐに、ナイフリッジの右手のわずかな足場を見つけ、無事降りてこられた
少し解説を加えると。。。
写真に映っている登山者の位置から、真っ直ぐ降りようとすると、足場が遠く、次の一歩が踏み出せない
そこで一旦写真の右手、矢印の方向に足場を置くと、スムースに降りていくことができる
(スムースといっても、下方にしっかり目を向ける必要があり、足場は数cmで、けっこう勇気がいるところ)
で、上の一枚をとり終えたところでアクシデント発生。。。
コンパクトカメラ(CANON S110)のレンズが収納されなくなってしまった
電源入れなおせばすぐ直るかと思ったが、直ることはなく、「レンズエラー」の表示が消えず、使えなくなってしまった
(その後の調査では、この手の故障は、CANON S100/S110などで多く発生とのこと。修理に出すと1万円超えるらしい→買い替え^^;)
この間の山行では、カメラは2台持ちで、歩行時の記録も兼ねたちょい撮りは、ポケットに入れたコンパクトカメラ使用
ここという撮影スポットでは、ザックから一眼レフを取り出して、撮影という使い分け
ということで、馬の背からジャンダルムまでの危険地帯では、ザックから一眼レフを取り出すことはせず、登山に集中するため、写真ナシ。。。
(→ジャンダルムからの復路では、一眼レフで撮ったので、復路のレポートで、この区間についてはまた詳しく報告予定)
馬の背からさらに岩場の下降が続いたあと、ロバの耳の岩場へ。。。
遠目に見るとどうやって越えて行くのか見当もつかないが、近づけば、それなりにルートは整備され、マークを追って慎重に進めば大丈夫。
ただ終盤で一箇所、次の一歩一手にとまどうところがあった。
ここでもまた、落ち着いて周囲を眺めると、本来のコースからちょっとずれたところにいることがわかった
とにかく不安を感じたら、無理をせず、ルート(手足の置き場)を再確認することが大事
奥穂高-ジャンダルム区間は、難路とはいえ一般登山道であり、リスクを負って無理したり、特殊な技術が必要なところはない
冷静にルートを探れば、確実に安定して通過できる手がかり足がかりは必ず見つかるはず
(そのためにはいくらかの岩稜歩きの経験は欠かせないが)
ロバの耳を越えると、いよいよジャンダルムは目前に迫ってくる
いったん西穂高側へトラバースして、鎖場を上がる
ただ鎖場を上がったところからマークはなくなり、踏み後を見つけて進んでいくしかない
斜度はそれほどないので、とにかく上がっていけば、なんとかなりそうではある
(単独行の登山者が5人いたら、3通りくらいのルートで登るのではと思われる)
その中でも、上方と周囲を眺めて自分が一番安定していると思えるラインを見極めて、登っていく
そして、ついにジャンダルム頂上へ
7時40分、ジャンダルム頂点へ到着(穂高岳山荘から1時間40分程度)
到着時には、7~8名の方がいらっしゃった
ふだん記念写真を撮ってもらうことはないが、ここはちょっと特別な感じがして、1枚撮っていただいた(アップはしませんが。。。^^;)
無風で、穏やかな晴天。最高に居心地が良かった。
のんびりとジャンダルム山頂からの景色を眺める
ジャンダルム山頂で一緒だったパーティーが、西穂高岳へと向かっていく
自分は、奥穂高ピストンで時間的には余裕があるので、ジャンダルム頂上からの風景を2周、3周と繰り返し眺めた
ほぼ1時間、ジャンダルム頂上にて過ごしたあと、ジャンダルムを下降し、奥穂高岳へともどる
以下、奥穂高-ジャンダルムピストン山行報告3(2日目-ジャンダルム下降編)へ続きます。。。